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ヘルペスの種類と主な症状や治療方法

2020年01月19日

性器ヘルペスは梅毒やクラミジアのように重大な症状を発症する危険性が低いのですが、性行為によって伝染する性病のひとつです。ヘルペスの病原体は細菌ではなくて、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスです。感染して発症すると性器や口の周りに水疱ができ、治癒するまでの間はチクチクとした強い痛みに悩まされます。水疱は放置しても1~数週間程度で自然に消失しますが、病原体(ウイルス)を排出するので他の人に伝染する恐れがあります。

単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類があり、いずれのウイルスも感染すると性器や口の周りに強い痛みを伴う水疱ができます。一般的に1型に感染すると上半身(口の周辺)に発症しやすくなり、2型に感染すると下半身(性器)に水疱を発症することが多いとされています。ただし1型のウイルスでも性器に水疱ができる場合があるので、1型と2型で大きな違いはありません。

単純ヘルペスウイルスは水疱などの患部から放出され、他の人に触れると皮膚や粘膜の表面に出来た小さな傷から入り込んで感染します。ウイルスの主な感染経路は口と口・口と性器・性器同士の接触で、性行為の際に伝染する場合が多いです。感染経路を遮断するためには、性行為の際に患部と接触をしないようにする必要があります。性器に発症している場合は、コンドームを着用することでウイルスの感染を防ぐことができます。

ヘルペスの症状はウイルスの感染が原因で起こるので、抗生物質を用いて治療をすることができません。水疱を放置しても自然に消失しますが、自然治癒するまで待つと数週間にわたり強い痛みに苦しむことになります。水疱が消えても病原体は体内に残留しているので、免疫力が弱くなると何度も再発を繰り返す場合が少なくありません。単純ヘルペスウイルスに感染すると病原体を死滅させることができないため、再発を防ぐためには免疫力を低下させないことが大切です。

ウイルスには抗生物質が効きませんが、抗ウイルス薬で治療をすることができます。1977年にヘルペスウイルスの増殖を抑えるアシクロビルが発見され、1980年代にゾビラックスという治療薬が発売されました。抗ウイルス薬を服用することで、数日程度で水疱を消失させることができます。ただしアシクロビルは有効成分の血中濃度の持続時間が短いので、ゾビラックスは1日5回も服用する必要があります。

その後にアシクロビルを改良したバラシクロビルが開発され、バルトレックスという治療薬が発売されました。バルトレックスは有効成分の持続時間が長いので、1日2回服用するだけで治療効果を発揮します。バルトレックス(500mg錠)の服用方法ですが、治療薬として用いる場合には1回1錠を1日2回飲みます。予防薬として使用する場合には、1日1錠を服用することができます。ゾビラックスやバルトレックスにはいくつかの副作用が報告されていて、服用後は注意が必要です。ゾビラックスやバルトレックスの副作用には頭痛や眠気・意識低下・下痢などがあり、治療中は自動車の運転や危険な作業をしないように注意しましょう。

2008年には、ファムシクロビルという別の抗ウイルス薬を有効成分とするファムビルという治療薬が日本国内で販売されました。ファムビルもバルトレックスと同じようにヘルペスの治療薬として効果を発揮しますが、腎臓機能が低下した患者でも服用することができるという利点があります。ファムビル(250mg)の服用方法ですが、1回1錠を1日あたり3回飲みます。ファムビルもいくつかの副作用が報告されていて、添付文書によると頭痛・眠気・下痢などに対する注意が記されています。薬を服用すると眠気を催す場合があるので、自動車の運転や危険が伴う作業を避けるようにしましょう。