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性器クラミジア感染症の症状と感染経路・潜伏期間

2019年10月18日
心配している男性

性器クラミジアは男性と女性の両方に症状が出ますが、自覚症状に違いがあるという特徴があります。男女ともに潜伏期間は1~3週間ですが、人によっては1ヶ月かそれ以上の期間にわたり無症状の潜伏期間が続く場合があります。主な感染経路は性器の接触をともなう性行為ですが、オーラルセックスの際に咽頭部の粘膜から性器の粘膜に病原体が伝染するケースも少なくありません。クラミジア感染症の病原菌は体外に排出されると短時間で死滅するので、性行為以外の感染経路で伝染をするケースは稀です。

男性がクラミジアに感染をすると、初期症状として尿道炎を発症します。尿道炎を発症すると排尿時の痛み・痒み・灼熱感・違和感などを感じる場合がありますが、5~6割の人は自覚がありません。男性の場合は排尿時に痛みや痒みなどを感じたとしても、トイレを出るとすぐに忘れて気づかないケースが多いです。

尿道炎を治療をせずに放置すると1週間ほどで病原菌は尿道から前立腺に移動して、前立腺炎を発症します。ただし前立腺には神経が少ないので痛みを感じにくいため、この段階でも病気に気づかない人が多いです。病原菌は副睾丸(精巣上体)に進み、副睾丸炎(精巣上体炎)を発症します。副睾丸炎を発症すると強い痛み・膨張感・高熱などを発症して、この段階で病気に気づいて医療機関を受診して治療を始めるケースが多いようです。副睾丸炎を発症すると飲み薬だけでは対応することができず、入院して点滴治療が必要になる場合があります。

女性がクラミジアに感染した場合、1~3週間の潜伏期を経た後に膣の奥のほうの子宮の入り口部分にある子宮頚管部粘膜で炎症が起こります。この部分は痛みを伝える神経が非常に少ないため、自覚症状が出ない場合がほとんどです。性器の痒みやおりものなどで病気に気づく人もいますが、大半の人は無症状です。初期の段階では強い痛みを感じることがないので、女性は痒みやおりものが増えても病気に気づきにくいという特徴があります。

治療をせずに放置すると病原菌が奥のほうに進み、順番に子宮内膜炎・卵管炎・腹膜炎を発症します。子宮内膜炎を発症すると生理痛に似た痛みや不正出血の症状が出ますが、生理と間違われて病気に気づかないケースがあります。卵管炎を起こすと卵管が癒着して狭くなり、完治した後も不妊症になる恐れがあります。

妊娠中の女性が子宮内膜炎を発症すると、流産や早産の危険性が高くなります。子宮内膜炎を放置すると細菌はさらに奥のほうに進み、肝臓の裏側に感染して腹膜炎や肝周囲炎を発症します。この段階まで病気が進んでしまうとジスロマックなどの内服薬だけで治療をすることができず、入院して点滴で抗生物質の投与を受ける必要があります。腹膜炎や肝周囲炎を発症すると命の危険があり、ただちに入院して点滴治療を開始しなければ死に至る恐れがあります。

初期の段階で病気に気づいて治療を開始すれば、男女ともにジスロマックなどの飲み薬を飲めば2週間ほどで完治させることができます。症状を放置し続けて副睾丸炎(男性)または腹膜炎(女性)を発症すると入院治療が必要になり、完治までに数ヶ月間もの長い期間がかかります。

性器クラミジアは治療薬で完治させることができる病気ですが、治療が遅れると重症化して不妊症になる恐れがあります。初期の段階で気づけば痛みに苦しむことなく、飲み薬だけで簡単に治療をすることができます。気づくのが遅れて重症化すると激しい痛みや発熱に苦しんだり、長期間にわたり治療を受けなければならなくなってしまいます。クラミジアの感染が疑われるような性行為をしたり初期症状を感じた場合には、すぐに検査を受けて適切な治療を開始することが大切です。